宇多田ヒカル「fantome」を聴いて。
宇多田ヒカルさんの『fantome』 この土日、カーステで結構、しっかり聴き込むことができました。
一番、気になってるのは、買う前にラジオで聴いて「いいじゃん」と思った『道』。やっぱりこの曲です。
サントリーのCMでも流れているこの曲。
歌詞カードを見ながら聴いてみると、数年前に亡くなった母への想いをテーマにした曲でした。
藤圭子という名前で知られる彼女のお母さまは、自ら、命を絶ちました。
私は、この“事件”についてのイキサツめいたことは、ほとんど情報を持っていません。今日のこの記事を書くにあたって、新たに調べることもしませんでした。
ただ、自分の母親が自殺した場合に、残された子供はどんなことを考えるだろうか?
そのことをちょっと想像しただけで、全ての思考が止まってしまうような気になります。
最近の様子(自分の態度を含めて)だけでなくて、幼いころの思い出。自分が受けた影響。記憶の全てが、いわゆる“良い思い出”ばかりであるはずもなく、第三者的に言えば「家族って難しいよね」な話も、当事者の問題とすれば、カンタンじゃないないことだらけで、、、、今、こうして書いていても、息が詰まってくるような、、、そんな気分になってきます。
おそらくはいろんなメディアから取材申し込みがあったはずですが、宇多田ヒカルさんはアーティストとして、この曲で返答したんだと思います。
歌詞の一部を紹介させてください。
私の心の中にあなたがいる いつ如何なる時も 一人で歩いたつもりの道でも 始まりはあなただった
とか
私の心の中にあなたがいる いつ如何なる時も どこへ続くかまだわからぬ道でも きっとそこにあなたがいる
とか
調子にのってた時期もあると思います 人はみな生きてるんじゃなく生かされてる
なんて歌詞もありました。
親子として、アーティスト同士として、「なんだかんだいっても、私を作ったのはお母さんです」ということを、こんなに見事に、こんなにストレートに、作品として作り上げるセンスと技術。
いやはや、すごい作品だと思います。
It’s a lonely road But I’m not alone そんな気分
で
It’s a lonely road You are everysong これは事実
ですって!
気は早いですが、東京五輪の開会式は、宇多田さんにしてもらいたいですね。
『道』の動画を探しましたが、ご本人の歌唱は見つからず。。。
カバーされてるバージョンがありました。上手です(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=z3EOi7cLMxM