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今日は読書感想文。又吉直樹『火花』を読んで。

ゆうべ、広島での仕事を終えて深夜、家に戻ると、テーブルに又吉直樹の「火花」が掲載された文芸春秋が置いてありました。嫁さんが買ったのかなと思いながら本を開く。会社の朝礼で会長が「久しぶりに面白い小説を読んだ」と言ってたこともあり、興味を持って読み始めたのですが、

今日は読書感想文。又吉直樹『火花』を読んで。

予想以上でした。

 

芸人さんが芥川賞を獲った!という色眼鏡は持ってないつもりなのですが、そういうことじゃなく、ホントに面白い小説だと思いました。

 

そんなに沢山、小説を知っているわけではありませんが、今まで読んだことがないような“密度” 一つの文章、一つのエピソードから想起させられるイメージが… って、上手に説明できそうにないので、ひとつ例を挙げさせてください。

 

この本の主人公である売れない芸人“僕”と、“僕”が尊敬する先輩芸人:神谷さんとの会話です。自分の家は貧乏じゃなかった。貧乏で遊ぶ道具がない家に育った奴の方がイヤでも創造力がつく。「お前やったらわかるやろ?お前の家、めっちゃ貧乏そうやな」と聞いてくる神谷に“僕”は答えます。

 

“実際に僕の家は裕福じゃなかった。玩具の類は一切なかった。”

 

から始まる想い出話。

 

“僕の”お姉さんが、髪のピアノで「ねこふんじゃった」の練習をしていた話を神谷さんは何度も繰り返し僕に話させます。

 

“姉は、家にピアノやエレクトーンがある友達に後れをとらないよう必死だった”

 

ある日、母親が保育園児の僕を「頑張ってるお姉ちゃんを見に行こう」とヤマハの教室に連れて行きます。すると、他の生徒達は演奏しているのに、お姉ちゃんだけエレクトーンの前で落ち着きなく廻りを伺い、エレクトーンの裏を触ったりしています。「音が出ない」とお姉ちゃんが言うと、先生が当たり前のようにエレクトーンの電源を入れます。

 

“姉も途中から演奏に加わった。姉は緊張で身体が強張り、異常に両肩が上がっていて無様だった。いつもは優しくて頼りがいのある姉のこんな姿を見ていると、なぜか僕は胸が苦しくなり、目から涙が溢れた。「なんで、あんたが泣いてるの?お姉ちゃん頑張ってるで」と言った母の目も赤かった。”

 

その夜、家に帰ってからもお姉ちゃんは紙のピアノで練習します。僕は隣に座って、お姉ちゃんが弾く曲を全力で歌います。酔っ払った父親に怒鳴られても僕たちは演奏をやめません。数日後、狭い僕らの家に小さいけど立派なピアノが届きます。

 

“父は母を激しく罵った。母が姉のために独断で買ったのだ。この話をすると神谷さんは、鼻を啜りながら、「ええな、そんなお前しか作られへん笑いが絶対あるんやで」と優しい声で言うのだった。”

 

すみません、引用が長くなりました。

けど、こんな調子で“僕”と神谷さんの芸人としての日々のモガキが綴られていきます。

 

全部で79ページあるんですが、実はまだ48ページまでしか読んでません。

こんな調子で“密度の濃い描写”が続くので、一気に読めないんです。

寝落ちしたわけじゃなく、「ここまでにしとこう」ときっぱり決めて本を置きました。

 

今晩、続きを読みます。


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